誰にも会えない誰もいない場所で一人だけ
その中に閉じ込められた私の部分と思い出が
すべて閉じ込められて一人の中に消えて
そのうちカビが生えて自分自身にもカビが生えて
腐乱したものを誰ももう見てくれないのは承知の上で
どちらも取れるわけがないものを
自分のためだけに全てに良い面を見せようとしていたのが
もうどうしようもなくなって
腐った足が折れてとれてしまって
自分で腐った足をぼんやり眺め、
自分に漂う腐臭をもう腐臭とすら感じなくなった
どうしようもない心の中で、
どこにも行き場がなくなったのに、
それでも行き場所が欲しくて必死でしがみつき、
どちらに割り切ることも出来ず、
大地に還ることすらできずに
都合のいい夢をまどろみ見ている自分。