確かなものはなんにもない 呼吸することさえ不確定で、 一歩歩き出すごとに後ろで一歩影が消え、 足元に微かにあると思った地面 微かにあると夢見た足 あると幻想していた自分 すべて細かく砕けて散りぢりになって、 宇宙が生まれたばかりの時、 無くて在った存在する”無”よりもなくなって 何もかもなくなって安息さえもなくなって 記憶も自分が在たという証さえも Novels INDEX
Novels INDEX