Void1 Void-1

確かなものはなんにもない
呼吸することさえ不確定で、
一歩歩き出すごとに後ろで一歩影が消え、
足元に微かにあると思った地面
微かにあると夢見た足
あると幻想していた自分
すべて細かく砕けて散りぢりになって、
宇宙が生まれたばかりの時、
無くて在った存在する”無”よりもなくなって
何もかもなくなって安息さえもなくなって
記憶も自分が在たという証さえも

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