Dreams-1 Dreams-1

『例えば心の中には、 たくさんの世界につながる
小さくて大きなホワイトホールがたくさんあって、
その中を覗きこむと、 どこか別の世界が息をしている。
その世界の夢がこちら側に流れだしてきて、 流れがとまらなくなって、
例えそれが自分の夢でしかなくても 1人で見る夢でしかなくても、
ホワイトホールの中で次々と爆発が起きて、 どうしても出てきたいと騒ぎたてる。
時々穴が小さくなったり、 消えてしまったり、
時にはすっかり跡形もなくふさがってしまうこともあるけれど、
白い爆発は静かになった頃にまた 世界に穴を開けて、
あっちの世界をこっちの世界へ ひきずり出そうとし始める。』

それが、物語の始まり。

キーボードを叩きながらそう言ったら、
君は笑うだろうか。

Novels INDEX