『例えば心の中には、
たくさんの世界につながる
それが、物語の始まり。
キーボードを叩きながらそう言ったら、
小さくて大きなホワイトホールがたくさんあって、
その中を覗きこむと、
どこか別の世界が息をしている。
その世界の夢がこちら側に流れだしてきて、
流れがとまらなくなって、
例えそれが自分の夢でしかなくても
1人で見る夢でしかなくても、
ホワイトホールの中で次々と爆発が起きて、
どうしても出てきたいと騒ぎたてる。
時々穴が小さくなったり、
消えてしまったり、
時にはすっかり跡形もなくふさがってしまうこともあるけれど、
白い爆発は静かになった頃にまた
世界に穴を開けて、
あっちの世界をこっちの世界へ
ひきずり出そうとし始める。』
君は笑うだろうか。